>私の理解では、問題は2点である。1 つは、国民が総じて福島の人びとの被 曝に対して冷淡であるということであ る。財源が調達できないということ は、結局のところ福島の人びとに対し て十分な税金が投入されるということ について、国民的合意ができないとい うことである。原発震災の責任が国に あるということは、国民全体が責任を 負うということに他ならない。だが、 このような意識は日本人には総じて希 薄であり、自分とは関係のない「国」 が悪いと思っているようにみえる。除 染の責任を取るのも、自分ではない 「国」であって、自分は関係ないと 思っているようにみえる。そして、こ のような国民の態度は、結局のところ 国が除染のための財源を確保すること を不可能にしてしまう。
もう1つの問題は、現在の民主党政権 に、福島の人びとに冷淡な態度を取る 国民に責任を取ることを呼びかけるだ けのリーダーシップが欠けているとい うことである。国の取るべき立場は2 正面的なものである。一方では、原発 震災の責任者として福島の人びとに対 して謝罪し、償いを約束しなければな らないが、他方では、その究極的責任 が国民にあるということを国民に納得 させなければならない。残念ながら、 そのような芸当をすることは非常に難 しいことであるように思われる。
4 weeks ago